最初に行うのは「どんな家を建てるのか」というプランの作成もしくは家を建てるための土地探し。どちらを先に行うかはケースによって違います。プランの作成では家づくりの専門家である建築士と一緒に間取りを設計し、内装や外装についても用いる部材や色などを決めていきます。この時、大切なのは家族の思いを建築士に伝えることです。どんな家でどんな暮らしがしたいのか、たくさんの要望を遠慮なく伝えると、建築士はそれを満たすためにはどんな家が必要か、具体的にイメージしてプランを作ることができます。
プランが決まったら、その家を建てるために必要な土地の広さやお金の額がわかるので、土地探しと資金の準備を始めます。土地を先に探す場合には、購入したい土地に合わせてプランを作成して、同じく、資金の準備を進めます。
新たに土地を購入する場合には、候補の土地が見つかったら、銀行などの金融機関に対して、住宅ローンの仮申請を行い、審査にパスしたら、土地を購入してローン契約を結びます。建て替えの場合には、一般に「建て替えローン」を利用します。担保になる土地の抵当権等に問題がなければ、ローンの審査は比較的簡単です。
土地を購入できたら、いよいよ着工です。人によっては安全を祈って地鎮祭を行うケースもあります。工事を始める際には建築費用の1~3割程度を着手金としてお支払いいただきます。住まいの工事で最初に行うのは住まいの土台となる基礎の工事です。
基礎ができたらその上に柱や壁などの構造を建てていきます。柱と梁の工事が完了するなど、躯体の工事が一定まで進んだところで、上棟します。躯体の工事が完了したら、続いて内装や外装の工事にかかります。大きな部材は設計段階で決められていますが、細かな仕様はこの段階で決めていくことが多いので、施主はクロス選びなどをします。
建物の内装・外装が完成したら、お引き渡しの前にお客様自身に出来映えをチェックをしていただきます。完成立ち会いや内覧会と呼ばれる手順ですが、安心して暮らし続けることができるか、さまざまな項目をしっかり確認することが大切です。建築士なども立ち合いの上、ご要望通りに建てられているか、不具合等はないか、といった事柄をお客様とご一緒確認させていただきます。万一建物にもし不具合が見つかった場合は修繕を行います。修繕が完了した後、再度チェックして問題がなければ、いよいよお引き渡しです。お引き渡しの際には残金の支払いも行います。
以上、おおまかなステップに分けてのご説明となりましたが、各ステップで、お客様へのヒアリングと細部の確認と打ち合わせを重ねながら、最後までご納得のいく理想の家づくりをご提案いたします。